日本の独自性 2
現在における人と物の管理様式は、明治以前と比べてちがってはいません。
村落がただたんに列島全体となったにすぎません。
工業生産が米の生産にとって代わったにすぎないのです。
ただし、米の生産は、聖杯が北方民族にとってもっていたのと同じ資格で守られています。
すべての企業主に関して、同じ合議制、同じオストラシズム[異端者を排除する会社共同体]が見られます。
ソニーの盛田会長のような企業主であっても、そうです。
かれはオオヤケという集団的利益を犠牲にして、ワタクシという個人的な視点やエゴイズムを強いることが可能であると考えているのですが・・・。
政治の全面的な従属は、けっして弱まることはなかったのです。
それというのも、政治がつねに共同生活の決定因の下位に置かれてきたからです。